日経新聞記事から資産運用の知識を向上させる 3. 2023.7.17.月~7.23.日

資産運用に役立ちそうな日経新聞記事をピックアップし、自分なりのコメントをつづっています。
金融リテラシーの向上につながればと思っています。

ご参考ください!

日付は朝刊の日付、つまり前日の出来事。
日経平均株価、ドル円レートも前日の数値。
(共にヤフーファイナンス掲載の時系列データを参照)

2023.7.17 月 節税封じ 抜け道懸念 マンション相続、高級中古など対象外

<日経記事タイトル>
節税封じ 抜け道懸念 マンション相続、高級中古など対象外

<日経記事要約>
タワーマンションは売買価格と相続税の評価額で、相続評価の方が低くなるため相続対策で買う富裕層は多い。

それを封じるために2024年1月からタワマンの評価額の計算方法を変えるよう税制改正の話が進んでいる。

一方でタワマン以外の都心部にあるヴィンテージマンションは評価額の差が大きく乖離していて、こちらは改正には盛り込まれていないので問題が残る、という記事です。

<コメント>
今回改正の方向で進んでいるものの、ヴィンテージマンションであったり、都心部の一棟もののマンションだったりは改正の対象外となっています。

都心部でビルなど一棟物は結構な差が出るので超富裕層はそういったものを買ったりしています。

単純に、不動産鑑定士等に時価評価を取らせ、その70%とする、鑑定費用は相続財産から必要経費として引いてよい、とかの方がよっぽど公平性、客観的でいいと思います。

税制は知らないと不利になることが多いので、色々と知っておくといいと思います。

2023.7.18.火 中国景気、不動産がブレーキ 収益・雇用の回復遅れ 企業・家計、先行き不安強く

日本の株式市場は休場

<日経記事タイトル>
中国景気、不動産がブレーキ 収益・雇用の回復遅れ 企業・家計、先行き不安強く

<日経記事要約>
中国の不動産が値下がりしているという記事です。
一面には「中国GDP6.3%増どまり 4~6月実質」の記事もありました。こちらも不動産市況悪化が成長率を鈍化させているといった内容です。

<コメント>
中国は少子高齢化が構造的な問題としてあります。
また、コロナ前まで景気が良かったのが、コロナからは厳しく規制をして景気が悪化したことも要因と思います。

よくも悪くも政府の判断でどうにでもできる国なので、なんとか乗り切ってほしいところです。中国の存在は世界では影響が大きいので、ここで大ゴケすると世界景気を冷え込ませてしまいます。

中国不動産市況はちょいちょいニュースで出てくるので、引き続きウォッチしたいと思います。

2023.7.19.水 物価高の主役、人件費へ 住宅除くサービス価格2.8%上昇 インフレ長引く可能性

<日経記事タイトル>
物価高の主役、人件費へ 住宅除くサービス価格2.8%上昇 インフレ長引く可能性

<日経記事要約>
物価上昇の裾野がモノからサービスへと広がっている。賃金の動向を映すサービス価格はいったん上がり始めると簡単には下がりにくいとされる。インフレの主因が資源価格の高騰から人件費の上昇に移り、物価上昇が想定以上に長引く可能性が出てきた。
といった内容です。

<コメント>
賃金上昇が伴う物価高であればある程度許容はできます。

ただ、賃金は個人の格差があり、業種業界の格差があり、給与所得のない高齢者には不利です。

若年層が多かった高度経済成長期では、賃金が上がることは好循環につながりましたが、今の日本の構造上を賃上げによる物価高はどこまで経済に影響を与えるのか、興味深いです。

個人的に物価高に対しての資産防衛は、これまで3つ買っていたものを2つにするなど、トータルで予算を超えないお金の使い方をするしかないなと思っています。

2023.7.19.水② SBI、英マン・グループと新会社 1万円から代替投資

こちらの記事も気になったので、コメントしておきます。

<日経記事タイトル>
SBI、英マン・グループと新会社 1万円から代替投資

<日経記事要約>
SBIが英マン社と会社を作り、オルタナティブ(代替)資産に投資する投資信託を個人投資家向けに販売する。といった内容です。

<コメント>
今回の、オルタナティブ投資の投資先がどこか分かりませんが、株や債券との相関性が低いということであれば、リスク分散にはなるので面白いなと思っています。

ただ一方で気になる事もあります。
だいぶ前に私はマングループが扱っているヘッジファンドに投資したことがあります。

運用してみて思ったのは、どこに投資をしているかわからないので利益が出ても損失が出ても分からないので評価のしようがないなと思いました。

投資をする上でどこにリスクがあるかを把握するのは非常に大事だと思っているので、投資先に投資対象をよく吟味して運用するのが基本だと思います。

2023.7.20.木 米インフレ鈍化、「軟着陸論」強く NY株1年3カ月ぶり高値圏

<日経記事タイトル>
米インフレ鈍化、「軟着陸論」強く NY株1年3カ月ぶり高値圏

<日経記事要約>
米国インフレが落ち着いてきているとの見方が広がり、株高となっている。モノの価格、サービス価格の上昇が一服しつつある。米利上げ打ち止めの思惑も。軟着陸シナリオが勢いを増している。
といった内容です。

<コメント>
インフレと金利政策と株式の関係は複雑です。

記事にも景気や物価が安定してくると、株が上がり、それがまたインフレを助長するのでは、とも書いていました。

本来は景気が良ければ株価は上がると思いますが、株は実体景気よりも先に上がることの方が多いので、株価が低迷している時に仕込むのが、個人投資家としてはいいのかなと思います。

ちなみに為替を無視してますが、日経平均は今年1月から約27%上昇、ダウは途中上がり下がりあるも今は1月と同じ株価水準です。

ダウの上げ余地は十分あるかなと思っています。

2023.7.21.金 TSMC、4年ぶり減収減益 4~6月、パソコン・スマホ用不振

<日経記事タイトル>
TSMC、4年ぶり減収減益 4~6月、パソコン・スマホ用不振

<日経記事要約>
半導体大手の台湾のTSMCが4年ぶり減収減益。
コロナでの特需がなくなり、その反動減が大きな影響。
といった内容です

<コメント>
少し前までは半導体は供給不足で半導体業界は非常に儲かってました。
ここにきて減速しています。

以前、半導体の地政学という本を読みましたが、半導体を取り巻く話は示唆に富むと思います。

まず、ITにおいて半導体はコアな技術であり、半導体をおさえることが国家戦略の一つにもなっているという話、ここで出てくるのがカントリーリスク。

また、今回のように特需から一転反動減もあるというスピード感のある業界、アメリカのエヌディアやイギリスのアームなど、各企業の動向も激しい。

投資として見た場合、ちょっと前は半導体面白いなと思いましたが、こうして反動減があるということを考えると、個人的にはやはり分散投資がいいのかなと思ったりします。

日本株とアメリカ株について見ても、年初からは日本株が好調でしたがここ最近は足踏み、一方でアメリカ株が上がってきてます。

投資の考えとして、分散投資と集中投資があると思っています。

自分のリスクの取り方や運用への取り組み方など、どちらが合っているか、投資スタンスを決めることは大事だと思います。

2023.7.22.土 悩む市場、揺れる円・債券 日銀の政策維持観測で一時141円台 国内長期金利は乱高下

<日経記事タイトル>
悩む市場、揺れる円・債券 日銀の政策維持観測で一時141円台 国内長期金利は乱高下

<日経記事要約>
ほぼタイトル通りの内容です。

<コメント>
前にコメントしましたが、やはり思惑で相場はすごく動きますね。

アメリカのFOMCが、7月25日〜26日

日銀政策決定会合が、7月27日 〜 28日

となってますので、ここまでは思惑で乱高下しそうです。

3面には物価日米逆転というのが出てました。日本の方が物価上昇率が高くなってます。

3面の記事通りで考えると、アメリカは利上げがそろそろ止まり、日本はそろそろ上げる。

そうすると円高になりそうですけど、、、相場はわからないですねー。

2023.7.23.日 NIKKEITheSTYLE――パタゴニアが紡ぐ「新しい消費」

<日経記事タイトル>
NIKKEITheSTYLE――パタゴニアが紡ぐ「新しい消費」

<日経記事要約>
アパレル業界においてリデュース(削減)、リペア(修理)、リユース(再利用)を実践しているパタゴニアについて書かれた記事です。

<コメント>
SDGsが叫ばれている昨今ですが、パタゴニアは1970年代から環境問題に取り組んでいます。

リデュース(削減)、リペア(修理)、リユース(再利用)

これは何もアパレル業界だけの話ではなくて、全産業、全人類が考えないといけない話です。

いつもこの手の話になると矛盾に直面します。

経済発展は人の便利さを追求することであり、そこにサービスや消費があり、企業は顧客に提供する事で利益を得ていて、利益を拡大するには、そのサービスや消費を促すことにあります。

株式評価はその結果であることから、投資はそれを期待しているわけです。

記事では、
「それでビジネスは成り立つのか」の問いに、
米本社の経営幹部はイエスと即答した。「どうすれば環境負荷を減らせるかは、どうすればもうかるかと同じ」と答える。

とありました。
そういった視点をもつ企業を応援する投資する、のも個別株の醍醐味ですね。

投信だとファンドマネージャー任せですし、大量の資金の振り分けだと結局は大企業への投資になるから個別株のようにいかないのは難しいですね。。

7.17~7.21の日経平均とドル円

日経平均

 

ドル円

 

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