日経新聞記事から資産運用の知識を向上させる 7. 2023.8.14.月~8.20.日

資産運用に役立ちそうな日経新聞記事をピックアップし、自分なりのコメントをつづっています。
金融リテラシーの向上につながればと思っています。

ご参考ください!

2023.8.14.月 休刊

休刊

2023.8.15.火 地銀、貸し倒れに備え7割増 74行4~6月、中小の倒産警戒

<日経記事>
地銀、貸し倒れに備え7割増 74行4~6月、中小の倒産警戒

<記事内容>
人手不足や物価高で中小企業の経営が悪化。
さらに、新型コロナウイルス禍で膨らんだ借入金(実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資))の返済が本格化する。
といった内容です。

<コメント>
ゼロゼロ融資の返済は、中小には大きな課題です。たぶん、記事にある通り焦げ付きがかなり出ると思われます。

コロナあけ景気のいい話がありましたが、ここ最近は悪材料が目立ちます。

物価高はしばらく続きそう。中国の景気は悪い。米中の関係が悪い。

景気悪化は物価安になる傾向にありますが、

ウクライナ問題からの資源供給不足感はまだ影響ありますし、

人件費は先進国では不足気味で高くなってますし、

アメリカが中国からの輸入を減らすことで、安価な資源・製品に頼らなくなり、米国製品はさらに価格が高くなる可能性があります。

つまり、不景気でも物価が上がる状態で、悪いシナリオです。

一方で、アメリカの株式市場はここ最近は落ち着いているように見えるので、織り込み済みかつまだ株が魅力ある投資先になっているということだと思ってます。と願ってます。

個人的には、保有投信が最近さえないのでヤキモキしてますが、まだ追加購入をしていくステージなので下がっててくれて方がありがたい面もあり、複雑な心境です😅

2023.8.16.水 世界景気、中国変調が影 7月の生産鈍化、若年失業率公表せず 日本は4~6月6%成長

<日経記事>
世界景気、中国変調が影 7月の生産鈍化、若年失業率公表せず 日本は4~6月6%成長

<記事内容>
日米欧の4~6月期の国内総生産(GDP)はいずれもプラス成長。今後は中国景気の低迷や上昇した金利負担などが重荷になる。

<コメント>
日経平均先物が32,000円を割っています。

今日は日経平均株価終値で32,000円割れるかもですね。割れると、30,000円割れが見えてくるので、嫌なムードになりそうです。

GDPの数値は堅調だったようですが、GDPはあくまで過去の数値。

中国景気減速など、悪材料に市場の関心はうつってきてるように思います。

今後の転換は、中国不動産市況が落ち着くタイミング。逆に考えると、落ち着くまでは不安定な相場、下落リスクが高い状況が続くと考えます。

不動産が落ち着くのはいつか。日本は長くかかりました。

今の私には答えがありませんので、中国不動産市況を注視したいと思います。

2023.8.17.木 上場企業、今期3期連続最高益 小売り・サービス復調 今期6%増予想 中国減速、製造業は二極化

<日経記事>
上場企業、今期3期連続最高益 小売り・サービス復調 今期6%増予想 中国減速、製造業は二極化

<記事内容>
上場企業の2024年3月期の純利益は3期連続で最高益の見通し。 非製造業の回復が鮮明で、インフレ基調による値上げや経済再開で小売りやサービスなど内需企業の上方修正が相次いだ。 製造業は円安効果などで自動車関連が好調な半面、 中国経済の失速やスマートフォンの需要減速もあり二極化している。
という内容です。

<コメント>
茲許、コメントしてますが、強弱材料が出てきてますね。

最高益の見通しは、5月頃には織り込まれて5月の日経平均上昇に寄与したものと思います。

それが中国景気の減速等で、ここもと調整等下落につながっている感じです。

同じく1,2面に中国住宅の記事が出ていました。

7割の都市で不動産価格は下落。
少子化や都市部への人口流入がひと段落していて需要も弱い。
今後は債務のデフォルトによる金融システムへの影響懸念。

中国不動産は出口が見えない状況ですね。

中国の団体海外旅行が解禁されて、 実際どれぐらい盛り上がるかも中国景気のバロメーターになると思います。

2023.8.18.金 米著名投資家、巨大IT・中国株離れ アルファベットやアップル売却、半導体関連にシフト 保有報告書

<日経記事>
米著名投資家、巨大IT・中国株離れ アルファベットやアップル売却、半導体関連にシフト 保有報告書

<記事内容>
ハイテク株は金利上昇で割高感が増しており、売りが出やすくなっている。
AIなどで盛り上がる半導体関連株の方が長期の成長ストーリーを描きやすい。
といった内容です。

<コメント>
指数連動を見ているとわかりませんが、著名投資家のポートフォリオでは、ハイテク株の比率を下げて、AI関連、特に半導体関連のポ比率を上げているようです。

AI関連企業への投資では、Googleなどハイテク企業が川上と思っていましたが、半導体産業が川上になり、そこへの投資が積極的にされています。

別の記事ではAI関連のリスキリングの話が出ていました。

ビジネスでも、AI生成が注目を浴びています。

AIは使う側と使わせる側でわかれます。
使う側はAIに適切な質問をするための講習があります。難しいプログラミング知識は不要と思われ、ビジネスパーソンには学びやすいかもと思いました。

2023.8.19.土 中国金融、膨らむ火種 不動産大手・恒大が米で破産法申請 個人保有の信託、一部償還停止

<日経記事>
中国金融、膨らむ火種 不動産大手・恒大が米で破産法申請 個人保有の信託、一部償還停止

<記事内容>
恒大は破産法の申請は債務再編の一部分であり「破産申請ではない」とコメント。28日に予定する外貨建て債務再編の協議を有利に進める狙い。

中国では不動産大手の開発会社が軒並み苦境。不動産販売上位10社に恒大を加えた11社の負債総額は22年末時点で10兆元を超え、中国国内総生産(GDP)の1割近くにのぼる。

不動産不況は、不動産を投資対象にした信託商品に波及。償還停止となる商品も。個人、企業の投資意欲、消費落ち込みに影響の可能性。

中国不動産市況は、少子化、供給過多により家あまり状態。
地方の銀行の融資焦げ付き懸念。

中国金融当局は金利引き下げで対応を検討するも、金利下げを見込み、米との金利差から元安に。

習近平は抜本的な対策には消極的。

といった内容です。

<コメント>
記事要約すると、マイナス材料ばかりで、中国だいぶ苦境な感じを受けます。

日本のバブル崩壊と同じ道となれば、長期に景気低迷、デフレとなる可能性があります。

それに対して習近平は抜本的な対策にはおよび腰、これは自分の時に痛みをともなう改革をしたくないのでしょう。

今回は米国での破産法申請なので、ここから、中国本土、他社、金融システム、このあたりの影響、行方に注視が必要なですね。

一方で、昨日の米株式市場は大きな動きなし、日経平均先物も大きな動きなし。織り込み済みか、夏休み週末で商いが薄いか。週明けのマーケットがどうなるか気になります。

それと、別記事では、中国の団体旅行は日本旅行が大人気で予約が殺到していると出ていました。

不況を気にしない富裕層と二極化してるのですかね。

2023.8.20.日 水不足、物流・食料に波及 パナマ運河130隻通航待ち オリーブ油、日本でも値上げ

<日経記事>
水不足、物流・食料に波及 パナマ運河130隻通航待ち オリーブ油、日本でも値上げ

<記事内容>
気候変動による水不足が世界のビジネスの足かせに。

運河、河川の水位が下がり船便は思うように輸送できず。

干ばつによる作物不作での食料高騰。オリーブオイル、米、等々。

2050年には世界のGDPで1京円の影響も。

といった内容です。

<コメント>
温暖化の影響が船便にも出ていて、資源高の一因になっているのははじめて知りました。

気候変動への対応は、この先なくならないテーマです。

経済の観点から気候変動に向き合うのは2つの方法があると思います。

1つは経済活動を縮小し資源を節約する。

もう1つは、経済活動は拡大し必要なエネルギーや気候変動リスクには新たな技術で乗り越える

世界の成長、人の欲から世界経済は後者の道を進んでいます。

人のスピードに地球がついていけない、地球が疲弊して疲れてるのが今の気候変動問題です。

経済活動がスムーズに行われるには、活動基盤となる地球環境そのものが安定していることが前提と思います。

一方で、投資の観点では気候変動は、マクロベースではあまり材料にはなりません。ミクロベース、つまり個々の企業を見る上では重要なファクターになります。

 

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