運用初心者によく勧められるバランスファンドはやめましょう!
債券投資もやめましょう!
正確には商品の内容と運用ポートフォリオ、得られるリターンを考えて投資をしましょう!ですね。
私は考えたすえにやめることにしました。
今回は、「なぜ債券に投資しないのか」「なぜバランスファンドに投資しないのか」を書いていきたいと思います。
この記事の全体像
なぜ債券に投資しないのか
債券投資とは
債券投資とは要は借金の貸す側の人のことになります。
債券投資で利益を得る方法は二つです。
①金利による利息をもらうこと。
②債券を売買することによる売買益。
個人が債券に投資できる代表的なものとして「個人向け国債」と「日本債券の投資信託」があります。
①の金利について個人向け国債で考えてみます。
現在、日本の個人向け国債は10年変動タイプ0.05% 5年固定0.05%、3年固定0.05%・・・。
0.05%とは100万円投資して1年間で500円。
金利が一番よかった時(2006年の夏)で5年固定もの1.5%です。それでも1年間で15000円です。純粋に投資としては物足りない、というのが私の感想です。
超低金利のときに固定するのは絶対ありえません。
では10年の変動タイプならいいか、というと、個人向け国債の商品上、不利です。商品上、金利は基準金利×0.66となっています。(基準金利とはその時の10年利付固定国債の金利です)
つまり金利が2%になったとしても、2%×0.66=1.32%の金利しか享受できません。
この点からもなしと思います。
②債券を売買することによる売買益を狙う。
機関投資家はこの方法で利益を出しますが、個人投資家はこの方法は無理です。
巨額の資金といつもマーケットに張り付くことが必要となります。
また、債券の値上がりは金利と密接に関係しており、金利が下がると債券価格が上がる、金利が上がると債券価格が下がる、この大原則があります。
超低金利ということを考えると、金利上昇のリスクのほうがあり、そうすると債券価格は下落するので利益は望めません。長期投資というスタンスを考えた時にやはり債券投資はなしと考えます。
ちなみに債券の値上がりを狙うなら債券投資の投資信託に投資することになります。
外債をどう考えるか 外債の金利と為替の関係
金利と為替は密接に関係しています。
最近の通説として金利が高い国の通貨は買われる。果たしてこれは本当か。
個人的には短期的にはあっているが、長期的にはあてにならない、と考えています。
そもそも金利はインフレと大きく関係しています。
高インフレ、高金利、この図式です。
インフレとは通貨が安くなる、通貨の価値が落ちることです。
以前、南アフリカランド建ての債券7年もので運用したことがあります。
金利は8%以上だったと思います。7年運用したら税引き前で56%の利益。おいしいと思いましたが、満期時に円建てで元本しか戻ってこなかったです。つまり為替が南アフリカランド安になっていたのです。もちろんこういった通貨は乱高下が激しいので、たまたまそのランド安に遭遇した可能性がありますが、私はそれ以来、高金利通貨は投資しないことにしました。
つまりは外国への投資の場合、金利とともに為替の影響を考えないといけなくて、その際、金利が高いと通貨は安くなり、長期では金利のメリットを為替のデメリットで相殺されてしまう、ということではないかと思っています。
なので金利だけで飛びついて外債に投資するというのはなしと考えています。
日本円以外の投資、海外の成長を考える中で外貨を保有し、外貨の置き場所として外資はありだと思います。
それでも債券を買うなら
投資ではなく、預金より少しマシという位置づけ、預金代わりです。
そのため、流動性と安全性第一です。
日本だと個人向け国債、外債についても国債もしくは格付けの高い社債です。
ちなみに日本の国債は上述したように0.05%なので、民間金融機関の定期預金のほうが金利がいいので、私はそちらにしています。
私が国内で置いているのは、社内貯金、城南信金の懸賞付き定期預金、楽天銀行(楽天証券との連携で金利が0.1%)を使っています。
外債については外貨を持っていますので、こちらも外貨預金よりはいくらか金利がいいという点で債券に置いています。AA-という格付けの高いものです。ちなみに日本は長期債券の格付けはA+なので、格付けだけで言えば、日本国債より信用は高いものになります。
なぜバランスファンドに投資しないのか
それは債券が入っているからです。
上述したように債券は投資としては不要と考えていますのでポートフォリオを考えた時に不要ということです。
バランスファンドに100万円投資するとします。そのうち債券投資の割合が50%もしくは25%とすると、その部分の投資成果は見込めないと思います。つまり50万円、もしくは75万円で株式運用しているのと同じです。
またバランスファンドは中身を選べないので面白くないです。おまかせできるのが利点とも言えなくもないですが、投資成果が上がっている要因、下がっている要因がわからないということにもつながります。
何に投資しているかどれぐらいリスクを取っているか把握しづらい、投資の世界ではあまり好ましくありません。
投資するならきちんと自分が何に投資していてるか把握すべきです。
運用報告を見ればいいのかもしれませんが、私の経験的に運用報告書をチェックする一般のお客様はほぼいないです。また販売する営業担当者も変動の原因を説明できる人はいないでしょう。
投資初心者の方向けといいますが、きっとわけがわからないから、投資って難しいものなんですよ、だからおまかせにしましょう、というフレーズになるわけです。
わけがわからないなら投資はやめたほうがいいです。
無責任な営業担当者や雑誌、本に惑わされないようにしましょう。
投資が初めての人でも株ものに投資して失敗したほうが原因がわかるのでその方がいいと思います。
投資は自己責任、この原理原則を根っこに持つ必要があります。
それを理解したうえで、バランスファンドのメリットをあげるなら。
- 株式にも債券にも、1つで投資ができる。手間がかからない。
- 複数先への投資ができるのでリスク分散になる
- リバランスを勝手にやってくれる。リバランスとはもともとの資産配分にすることです。高いのを売って、安いのを買うことができます。
自己判断でやりましょう。
まとめ
債券はリターンが少なく、ポートフォリオとして組み入れる意味がないと考えます。
運用目的、リターン目標を明確にし、株式で金額や買い方をコントロールすることでリスク軽減を図ります。
その上で、安全資産、流動性資産として確保する預金についてすぐに使わないけど、使うときにすぐ使える資金を定期預金に置くより、ましと考え、国債や外債を買います。
日本の個人向け国債は買う意味がありませんが。
外債は外貨を持っているので買います。