美術絵画の勉強をしようと思いながらも、なかなか絵のよさを理解したり、画家のことが頭に入らず、絵画に関心が持てなかった私です。
今回、この本を見て絵のよさというか、関心を持てたのでご紹介です。素人のこれから絵を勉強したい人に参考になればと思います。知っている人は読まないでください。恥ずかしいので。
絵本ですが、大人の人も十分勉強になりますのでご参考ください!
絵本のよさ
絵本は対象が子供なので簡単に書いてて、文章が少ないのがいいですね。(笑)
今回の本は、生い立ちを中心に書いてあり、後ろに代表作が写真で出ています。
文庫本や新刊本サイズだと、初心でもわかる、といいながら専門用語や、いろいろと知っている前提で書かれているので、結局頭に入ってきません。
絵本ならではの文章の少なさで、ポイントをかみ砕いて書かれているのでわかりやすいです。
絵を知ることは、画家を知る必要があるということ 絵には画家の心情が現れる
絵を純粋に素晴らしいと思うことが大事なのかもしれませんが、絵は画家が表現したものです。ということは、画家のことを知る、どういう人生を歩んでいてどういう心情の時に書かれたものかわかると、絵にそのドラマを感じることができると思います。
今回の絵本は生い立ちが書かれていますので、どういう生活を送ってきたのか、どういう時に書かれたのか、大まかにわかります。
たとえば、奥さんのカミーユと友人で出かけたフォンテーヌブローの森での絵がありますが、当時の恋心が映し出された作品とわかります。
また、後述しますが、モネは庭が好きで、素敵な花を庭に植えていましたが、そこから感じる華やかさや、色の表現を、やはり絵画にも映し出しています。
絵における影の書き方の説明がありましたが、暗い色を使わずに、明るい色を合わせることで、色に変化をつけ影を書く、そうすることで全体的に明るい印象を作ることができる、ということをしていたそうです。
なるほと、普段の生活している時に感じていることを表現すると、こういう技法になるのかと勉強になりました。
少し話はそれますが、有名な「印象派」ってモネの絵が発端で使われる言葉だったんですね。知らなかった。。。恥ずかしい。
「印象、日の出」という絵を展覧会を自分たちで開いた時に展示したそうです。その際に、ひどい出来の絵だと酷評され、揶揄するように、モネのような絵は「印象派」と呼ばれるようになったそうです。
絵画以外の楽しみ方
モネは庭が好きだったというのがこの絵本に書かれています。
そして、庭好きのモネはフランスにあるジヴェルニーという村で後生生活するのですが、そこで自分好みの庭を造っていきます。そこにはモネの絵で有名な睡蓮の池や橋もあります。睡蓮の絵は約30年間書き続けたそうで、そんなに作品があったんだと驚きました。なんとなく睡蓮ということしか知らなかったので。
ジヴェルニーの家は庭とともに今も存在し、有料ですが一般開放されています。マネが歩いた村を、手入れした庭を、描き続けた睡蓮を見ることができます、感じることができます。写真で見ましたが、大変きれいなところです。
いつかフランス旅行に行って、この家を見に行きたいと思っています。
一つのことから絵画の知見を広めていく
モネの友人には、マネやルノワールがいます。この時点で絵画に関して初心者の私は、なんとなく聞いたことのある美術界の巨匠達が友人であることに驚いてしまうのです。ではその時代とはどんな時代なのか、他にも同じ時代を生きた画家はいなかったのか。マネやルノワールはどんな生い立ちで、どんな絵を描いてきたのか。何に影響されたのか。彼らが生活した場所はどこで、どんな雰囲気だったのか。
などなど、知りたいとことが増えていくのかなと思います。
今回は絵本でしたら、絵画を楽しむきっかけになりましたのでご紹介させていただきました。
- 作者: 林綾野,たんふるたん
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/09/16
- メディア: 単行本
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