(2017.11.18)
ファミリービジネスについてのセミナーに参加してきました。
ファミリービジネスとは、会社オーナーの会社経営と所有を中心として、その一族の永続的な発展をサポートするビジネスです。
税務対策などのスキームでニーズを満たすこともできますが、今回のセミナーで興味をもったのが「家族憲章」「家族会議」についてです。
これは富裕層だけの話ではないと思います。普通のサラリーマン家庭の私自身含めご家庭をお持ちの方もぜひ取り入れていただければと思いまとめてみました。
家族みんな幸せに・・・幸せというとくすぐったいので、楽しく暮らしたいという方は、面倒ですが、作ってみてはいがでしょうか。
なぜ家族憲章、家族会議が必要なのか
家族でのコミュニケーション不足はありませんか?
現代はテレビパソコン、スマホで自分の世界に入ることが多くなっていると思います。隣にいるのにスマホをいじって会話をしないということはよくあるのではないでしょうか。
家族が楽しく過ごすための大前提としてコミュニケーションが大事です。コミュニケーションとして会話することは大事ですし楽しい。しかし、もっと楽しく、いつも楽しく暮らすために家族のスローガンを決め、定期的に楽しく過ごすためにどうすればいいか家族会議をすることが必要、ということです。
家族憲章について 家族スローガン
家族憲章とは
家族、所有、経営のバランスを保つため、家族として世代を超えて守るべき理念、ルールを取りまとめる。
具体的内容(赤字は一般家庭でも参考になる)
- 家族としての理念、価値観
- 家族の行動規範
- 家族のビジョン
- 最高意思決定機関としての家族会議
- 経営陣との合意
- 後継者育成、入社、入社後ローテーション
- 退任
- 自社株承継、買取
- 自社株以外の資産運用、管理指針
- 懲罰ルールと紛争解決プロセス
出所:株式会社フィーモ セミナー資料
家族憲章の例 三井家「宗竺遺書」
一、同族の範囲を拡大してはいけない。同族を無制限に拡大すると必ず騒乱が起こる。同族の範囲は本家・連家と限定する。
一、結婚、負債、債務の保証等については必ず同族の協議を経て行わねばならぬ。
一、 毎年の収入の一定額を積立金とし、その残りを同族各家に定率に応じて配分する。
一、人は終生働かねばならぬ。理由なくして隠居し、安逸を貪ってはならぬ。
一、 大名貸しをしてはならぬ。その回収は困難で、腐れ縁を結んでだんだん深くなると沈没する破目に陥る。やむを得ぬ場合は小額を貸すべし、回収は期待しない方がよい。
一、 商売には見切りが大切であって、一時の損失はあっても他日の大損失を招くよりは、ましである。
一、他人を率いる者は業務に精通しなければならぬ。そのためには同族の子弟は丁稚小僧の仕事から見習わせて、習熟するように教育しなければならぬ。
出所:三井広報委員会HP
家族会議について家族憲章 家族スローガンを作ってみる
上記の憲章と、三井家宗竺遺書を見ると大変高尚な内容ですね。。。
パンピーの私はそんなに難しく考えず、まずは家族のあり方を考えてみます。
同じ時間、空間を過ごすので楽しくいたい。
お互いを尊重する。
この2つを柱として、以下の家族会議で家族スローガンを決めたいと思います。
家族会議とは
単純に家族で話合うことです。
ただし、いくつかのポイントがあります。
- 重要なことは家族会議で決める。
- 決めるときはみんなが納得する決定事項とする。
- 定期的に開催。
- できれば第三者が入ることが望ましい。
- 議事録をとる。
家族会議を企画してみる
上記を参考に私の家族でも家族会議を企画してみます。
じつは以前、月に一度お互いの思っていることを議題にして家族会議をしていたことがありました。しかし、私は建設的な話をしていたつもりでしたが、向こうは欠点ばかり言われて嫌だ、ということで3か月ほどでなくなりました。。。
そのため何かある時に話をするのですが、なかなか言い出せないことってありますよね。しかも言ったとしてもその場だけで、解決してないことがよくあります。
それではいけないな、とこのセミナーをうけて再認識しました。
できるだけ建設的かつ継続できるように企画してみました。
具体的な家族会議の方法案たたき台
- 開催頻度 毎月一回
- 議題数 議題は一人1つ
- 議題内容
- 議題内容については事前に出しといて考えておいてもらう
- 記録方法と改善方法
- 納得する方法を模索する
まず一回目は「どういう会議にするかを決める」「家族スローガンを決める」を決めたいと思います。
まとめ
なんとなく家族って一緒に過ごしていて、楽しいときもあれば、大変な時もあってという感じですが、より楽しくと考えた時には、家族スローガンや家族会議は取り入れるべきなんだと思います。
一度実践してやめてしまいましたが、またやってみたいのと、継続することが大事なのでゆるくやっていきたいと思います。
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